君は,君は。




「で? 遊ばないの??」

「あそ,ぶ」



友達としてだけど…ね。

いいよね,もう。それで。
友達としてなら,潔く応援できるはず。

なんだ。スッキ…リ。



「あっ」



私は目元を手で隠す。



「どうし…」

「ごめんねっ瑞希。私用事思い出しちゃって…! またねっ」

「お,うん。それはいいけど…っておい!?」



たっと駆け出す。

用事なんてない。

でも,瑞希の言葉最後まで聞いてから逃げた私,えらい。

だって,やっぱり嫌だった。

今更友達とか。
なんでもないと思ってる方がずっと良かった。

そんなんなら,友達とか言う繋がり,いらなかった。

取り繕えれないくらい,本当は応援なんてしたくなかった。