LI⚪E……か。
でも
「いい……けど。いつ交換するの?」
家もお互いそんなに近くないし
「私がLI⚪E教えたの,学校では梨々香だけだから…」
他はみんな断ってしまった。
LI⚪E返せなかったりした時に申し訳ないから。
それに,梨々香に貰うのは万が一を考えて論外。
だから,直接会う以外交換する方法はない。
「ほんっじゃあ遊ぼうぜ? また色々教えてよ」
「え」
「なに? もしかして俺と遊ぶのやだ? 俺結構仲いいと思ってたのに……」
なに,なんなの。
どういうこと。
拗ねた顔をする瑞希を前に,混乱が止まらない。
情報が,おおい。
「私たちって,仲良かったの?」
コロコロ思考が口から転がる。
それはもう,坂の上に置かれたボールみたいにコロコロと,必然的に。



