君は,君は。

別れの時間だって,当たり前。

その前に,私は言っておかなければいけないことがある。

お互いのために。



「明日からは,別々にしようね。梨々香の事相談するのはいいけど」

「なんで??」



なんでって。
そんなことだろうと思ったけど。

男子ってそういうの,女子より気にすると思ってた。



「その為に私といてさ,周りに誤解されて,それで梨々香にまで誤解されたら嫌でしょ?本末転倒じゃん」



まぁ,梨々香の事好きだって公言する気があるなら別だけど。



「そうだな。唯にも迷惑かかるしな……」

「っ私は!」

「ん?」



あ……

いっちゃ,だめなんだ。



「私の事は気にしなくてもいいよ。彼氏とかもいないし」