けれど結局返事をしそびれてしまったことに気が付いたのは、随分経過してからだった。
せっかく憧れている男子生徒に話しかけてもらったのに、うまく返事をすることができなかった。
少し落ち込んだ毎日を送っていたとき、再びチャンスが訪れたのだ。
ある日の放課後掃除当番で学校に残っていると、大田と秋田の2人が雑巾を片手に廊下へ出てきたのだ。
2人共掃除当番で、しかも飯田くんと同じ廊下掃除担当だったのだ。
廊下に出てきた2人と視線がぶつかり、飯田くんは慌てて笑顔を浮かべた。
『2人も掃除当番なんだね』
嬉しい気持ちを押さえて質問する。
すると2人は目を見交わせて『そうだよ。そっか、飯田くんも当番?』と、聞いてきた。
『うん。そうなんだ』
憧れの2人と会話していることが嬉しくて、頬がにやけてしまう。
このまま仲良くなることだってできるかもしれないのだ。
飯田くんにとってはまたとないチャンスだった。
でも……。
『それなら、俺たちの分まで掃除しておいてよ』
せっかく憧れている男子生徒に話しかけてもらったのに、うまく返事をすることができなかった。
少し落ち込んだ毎日を送っていたとき、再びチャンスが訪れたのだ。
ある日の放課後掃除当番で学校に残っていると、大田と秋田の2人が雑巾を片手に廊下へ出てきたのだ。
2人共掃除当番で、しかも飯田くんと同じ廊下掃除担当だったのだ。
廊下に出てきた2人と視線がぶつかり、飯田くんは慌てて笑顔を浮かべた。
『2人も掃除当番なんだね』
嬉しい気持ちを押さえて質問する。
すると2人は目を見交わせて『そうだよ。そっか、飯田くんも当番?』と、聞いてきた。
『うん。そうなんだ』
憧れの2人と会話していることが嬉しくて、頬がにやけてしまう。
このまま仲良くなることだってできるかもしれないのだ。
飯田くんにとってはまたとないチャンスだった。
でも……。
『それなら、俺たちの分まで掃除しておいてよ』



