大田はニヤニヤと粘つくような笑みを飯田くんへ向けて言った。
いつも、ということはこういうことは初めてじゃないみたいだ。
「それでさ、次はCDがほしいんだよね僕ら」
「え、CD?」
飯田くんが目を剥いて聞き返す。
月500円のお小遣いで買える商品じゃない。
「そう、CD。3000円くらいなんだけど、飯田くんなら買えるよねぇ?」
秋田は丁寧な言葉を使いながらもジッと飯田くんを睨みつけている。
飯田くんはその視線から逃れるようにうつむいた。
「そ、それは無理だよ。今月はもう、お小遣いもなくて――」
「買ってくれるよねぇ? 僕たち、友達だろ?」
飯田くんが拒否しようとする言葉を遮り、秋田が顔を覗き込む。
大田は目の前でカラカラと笑い声を上げた。
「で、でも……」
見ているだけでハラハラしてくる展開だ。
いつも、ということはこういうことは初めてじゃないみたいだ。
「それでさ、次はCDがほしいんだよね僕ら」
「え、CD?」
飯田くんが目を剥いて聞き返す。
月500円のお小遣いで買える商品じゃない。
「そう、CD。3000円くらいなんだけど、飯田くんなら買えるよねぇ?」
秋田は丁寧な言葉を使いながらもジッと飯田くんを睨みつけている。
飯田くんはその視線から逃れるようにうつむいた。
「そ、それは無理だよ。今月はもう、お小遣いもなくて――」
「買ってくれるよねぇ? 僕たち、友達だろ?」
飯田くんが拒否しようとする言葉を遮り、秋田が顔を覗き込む。
大田は目の前でカラカラと笑い声を上げた。
「で、でも……」
見ているだけでハラハラしてくる展開だ。



