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そして翌日。
昨日と同じくらいの時間に家を出るとそこにはすでに暗黒ギフトが置かれていた。


玄関先にあるそれを見た瞬間ドクンッと心臓が大きく跳ねる。


今日もまた誰かが自分たちの助けを求めているかもしれないと思うと、妙な使命感を覚えた。


学校まで向かう班でも自然と歩調が早まって、また一番前を歩いてしまった。


グラウンドを確認しながら昇降口へと向かう。


今日はサッカーをしている友人らの姿はなかった。


しかし、昇降口まで行くとそこで健は待っていた。


「おはよう」


「あぁ」


健に挨拶するより先に簡単に目配せをしていた。


2人で上履きに履き替えて、教室へは行かずにひと気のない廊下の隅へと移動していく。


「今日も来たのか?」


その質問に海斗は頷いた。


そしてランドセルの中から黒い箱を取り出す。


「まじか。毎日届くんだな」


健が高揚した声で言う。