梓と出会って数日後、また海斗の元にギフトが届いていた。


玄関先でそれを拾い、学校へとかける。


今日はどんな内容の手紙が入っているだろうか。


心はウキウキしていて自然と早足になっていく。


とんでもない内容の手紙が入っていたらどうしよう?


不安はあるものの、今はもう健と2人きりじゃない。


大人の仲間ができたのだ。


海斗は梓の執事である男の連絡先を聞いていた。


なにかあれば連絡するように言われている。


「健!」


グラウンドでサッカーをしている健を見つけて右手を上げる。


健は仲間になにか伝えてからこちらへ駆け寄ってきた。


「今日も来たのか?」


「あぁ、来た」


2人で校舎裏へ周り、海斗はランドセルを下ろした。