梓は信じてもらなかったことにショックを受けたが、それ以上に好奇な視線がこちらへ向けられることになったことがショックだった。


転校生がこのクラスにやってきたときと同じ視線を向けられて、言葉がでなくなった。


次のターゲットが自分になるのではないかと不安にもなった。


それが災いしたのだろうか。


梓はそれからすぐにまた体調を崩してしまって、学校に行くことができなくなったのだ。


幸か不幸はか、梓はそのままイジメの対象にはされていない。


その代わり、友人も1人もいないままだった。