そう言いたかったけれど、ここで押し問答している時間がもったいないと気が付いた。


海斗が折れなければ健はずっと説得を続けるだろう。


それならさっさと空き地へ行って、なにも無いことを確認したほうが早い。


時刻ももうすぐ4時になる。


「わかった。そこまで言うなら行ってみよう」