~風side~

はるの事は好き。

いつからかずっと好きで,ちゃんと恋愛感情で……だからすごくドキドキしながら告白までした。

なのに……



「俺ってはるの何処が好きなんだろ?」



考えたこともなかったから,ゆなに聞かれてドキリとした。

そして,はるも答えられなかったことにちょっと凹んだ。

はるも同じ気持ちだったらどうしよう。
不安になったかな…

何処が,何処が…

やべっ混乱してきた。

考えれば考えるほど,と言うやつ。

まず,はるは可愛い。

他の女子には1回も感じないきゅんがある。

いや,きゅんはキモい? ときめくって言えばいい?

…なんか違う。

それになんか,ゆなに聞かれたのってそういうのじゃない気がする。
 


「うっし! 決めた!」



俺は拳を突き上げて,天井を睨む。



「はるの何処がどう可愛いか,観察して見つける!!」



俺はもう一度,気合いをいれるように叫んだのだった。