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えっ?
寝た?

いつの間にか静かになったはるに,驚きが隠せない。

はるは漫画を持つ俺の右手に両手をおいて,すり寄るようにして寝ていた。

よりによって,なんでそこ…

寝落ちの仕方まで可愛いとか,何?
反則では?

俺は仕方なく静かに漫画を閉じると,慎重に布団を被せてやった。

はるの寝息すら,可愛い。

寝顔見てるくらいなら…いい?

はる,だめ?

心のなかで,はるにきく。

はるは答えない。

ま,いいよね。

俺彼氏だし。

なんとなく得意な気持ちになって,普段の2倍はるを眺めた。

すぅー。…すぅ。

はるの寝息が,心臓に優しい。