「あっ……、えっと、勘違いです。赤坂さんの彼女だなんて、そんな恐れ多いこと……っ」
慌てて手と首を横に振って否定する。
赤坂さんに迷惑がかかっちゃいけないから、誤解はしっかり解いておく。
それに、赤坂さんなら彼女の1人やふたりいそうだもの。
……いや、何人もいたら困るんだけど。
わたしの言い方が可笑しかったのか、猫目の彼は意味ありげに片眉をあげ、再度口を開いた。
「あーそうなの? てか美六クンなんて遊び人なんだから、恐れ多く思わなくていいよ」
「あ、遊び人……っ?!」
まさかのプレイボーイ……?!
赤坂さん、紳士なイメージがあったけど、そうなの?!
たしかにどこか、女の子に慣れているような対応をしているなと思ったけれど……!
少しショックで青くなりながら口元を押さえていると、赤坂さんがぺしっと目の前の彼の頭を叩いた。



