「瞳は心を表すじゃん。すずかがタイプじゃないって言ったら嘘になるし」
射抜くように、わたしから目をそらさず見つめてくる茉央さん。
話すときもだけれど、会ってからずっと彼の目は、わたしを映している。
茉央さんの言葉が、頭の中でリピートされておさまらない。
ううっ……そんなこと、真顔で言わないでもらえますか……。
「……へ、へえ。茉央さ、おまえ天性の人たらしやめてくれる？」
「本当のこと言っただけだよ」
「おまえのそういうところ、掴めないんだよなあ……」
呆れたように呟く赤坂さんは、わたしの方を向いて言った。
「まあ、茉央は瞳フェチで掴めない奴だけど、なかなかこいつが自分から話しかけることないから、仲良くしてあげてね。すずかちゃん」
