「おはようございます。」


 お義母さんの優しさを含む声が辺りに響いた。


 私は今、お相手さんと対面中。


 めっちゃイケメンさんだよ!?


 肌白すぎん!?


 まつ毛長過ぎだし、髪サラッさらじゃん!


 フツーにずるいと思う!

 
 神様、不公平だー!!


 私絶対、釣り合わないよね!?

 
 隣にいるお母さんらしき人もめちゃくちゃ美人さんだし!


 まぁ、私のお義母さんも負けないけど、、、


 今まで鍛えてきた笑顔を浮かべながら考える。


「うちの子、性格も治ってきたので、、、
 宜しくお願いしますね、桃華さん。」


 お願いされてしまった、、!!


 ドキッと心臓が高鳴る。


 それを抑え込み、私は落ち着いた雰囲気を纏う。


「こちらこそ宜しくお願いします。
 鈴さんも宜しくね。」


 私は鈴さんのお母さんに一礼して、次に鈴さんに向き直った。


 この子は桜雅 鈴。


 “桜雅”この苗字どっかで聞いたことあるんだけどなぁ、、、


 どこだっけ?


 うーむ、、、


 考えること数秒、、、


 思い出せない!!


 ま、いっか!


 さっさと諦めてしまう私であった。