魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

「お前が謝る必要はない。わからないことは俺が教えてやるから聞くといい」



え……。

私を見つめる瞳にはまだ優しさが残っていて、心の底から安堵した。



「あ、ありがとう、ございます……」



嫌われたわけじゃなくて、よかった……。

これからは、ルイスさんに呆れられないように……魔族についてもしっかり勉強しよう。

魔族に関してだけじゃなく、勉学も頑張って……ルイスさんにふさわしい人間になりたい。



「そうだ。今日の放課後、時間はあるか? お前のことをもっと知りたい。ふたりで過ごそう」



誘ってもらえたことが嬉しくて、すぐに頷いた。

放課後も一緒に過ごせるなんて、夢みたい……。



「そういえばお姉ちゃん、先生に呼び出されてるんじゃなかったっけ?」

「え……」