魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

どうすればルイスさんに、ずっと好きでい続けてもらえるんだろう。



「あの……白神様は、なんの魔族なんですか?」



突然食べる手を止めて、そんな質問をした星蘭。

なんのと質問するってことは、ルイスさんが魔族だという確信を持っているってことだ。

そうだろうなとは思っていたから、驚きはない。

ルイスさんが、眉間にシワを寄せた。



「……種族を聞くのは無礼に値するぞ、知らないのか?」

「あっ……す、すみませんっ……でも、お姉ちゃんが気にしてて、代わりに聞いてくれって……」



もちろんそんなことは言っていないけど、否定はできなかった。

星蘭に逆らってしまえば、あとが怖いから。

昨日みたいに……お母さんに何度も殴られるのは、もう嫌だ……。