「お母さん、や、やめてくださいっ……」

「うるさい!!︎ あんたが悪いんでしょう!!」

「ごめんなさい……ごめんなさい……!」



痛い、苦しい、痛い……。

誰か……。







「お母さ……ごめん、なさい……」



どれだけの間、痛みを堪えていたかわからない。

もう感覚も麻痺してきたのか、痛みすら感じなかった。



「今度同じようなことしたら……もっとひどい目に遭わせてあげるからね」

『はい……ごめん、なさい……』



捨てゼリフのようにそう言って、お母さんは部屋を出て行った。

ダメだ……もう、動けない……。

体のどこにも、力が入らない……。



「はーあ、あんたってほんとに学習しないわね~」



ぼんやりと、星蘭の楽しげな声が聞こえる。