魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

私の顔を覗き込むみたいに、こっちを見てくれるフードさん。

見てみたい……フードさんが今、どんな表情をしているのか……。

でも、きっと見たら、私は泣いてしまうんだと思う。

この人が与えてくれる優しさが大きすぎて、今は涙を堪えることしかできなかった。

味方……。フードさんは、私の……。



『大丈夫? あたしたちは星蘭ちゃんの味方だからね!』

『星蘭ちゃんには味方がいっぱいいるんだから、安心して!』



いつも、星蘭が羨ましかった。

私も……一度でいいから、誰かにそう言ってもらいたかった。

こんなに頼もしい味方が、現れるなんて……。



「あ、ありがとう、ございます」



泣かない……今、すごく幸せだから。