魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

「尊敬できないからに決まってんだろチャラ男」

「はぁ……まったく、可愛くないなぁ」



どうでもいい会話を繰り広げているふたりをよそに、ラウンジの人間に昼食を頼んだ。

腹が減った……それにしても、鈴蘭のあの卵焼きとやらはうまかったな……。



「ていうか夜明、その子と婚約するの?」



婚約……?



「……」

「夜明?」

「……忘れていた」



そうだ……。



「そうか……その手があった」



竜牙の奴、何がお互いを知ることから始めようだ。

とっとと婚約すればいい。互いのことを知るのはそのあとでもいいだろう。



「え? 婚約制度のこと忘れてたの?」

「俺がこの胸糞悪い学園のしきたりに従うわけがないだろ」