魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

「で、相手はなんて女の子なの?」



雪兎の頭に手を置きながら、そう聞いてくる百虎。



『双葉鈴蘭様というべっぴんさんです! ブランの生徒でして!』



いつの間にいたのか、後ろで飯を食っていたラフが代わりに答えた。



「双葉鈴蘭? んー……双葉って、なんか聞いたことあるな……」



何? 知っているのか……?

まあ、鈴蘭はあんなに可愛いからな。

ノワールとはいえ、重度の女好きである百虎が知っているのも無理はない。

もし鈴蘭のことを狙っているというなら、話は別だが。相手がこいつであろうと消す。



「なんで知ってるんだろ……思い出せないな……雪兎、知っている?」

「俺が女子生徒について知ってるわけないだろ」

「もー、お前はなんで俺にだけタメ口なの?」