魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

竜牙が余計なことを言ったのか……。



「別に恋愛ごっこに目覚めたわけではない。本気になれる女を見つけただけだ」



フードを外して、ソファに座った。



「……え? マジで?」



俺の返事が意外だったのか、百虎は見たことがないほど動揺していた。

こいつも普段はポーカーフェイスを貫いている奴だが、俺の変化には驚いたらしい。



「竜牙から聞いた時、何かの間違いだと思ったのに……うわ、マジだったのか……」



隣に座っている雪兎も、目を大きく見開いていた。



「あなたは俺と一緒だと思ってたのに」



一緒というのは、こいつもまた女嫌いだからだろう。

こいつの場合は……嫌いというよりも、恐怖症か。



「まあまあ拗ねるなって雪兎!」

「うるさい」