魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

ただの校内の清掃係だと思っている男と……友人になることを求めるなんて、理解できなかった。

それだけこの1週間、信頼を積み重ねられたということだとしても……欲がなさすぎる。

これは異常だ。こいつがどうやって育ってきたのか、気になって仕方なくなった。



「友人、か……」



正直……気は乗らない。

男として見られていないことはわかっていたが、俺は鈴蘭と友人になることなんて望んでいないからだ。

だが……竜牙もまずは知ることからと言っていたしな……。



「ああ、まずは友人からでかまわない」



俺の言葉に、鈴蘭は顔を明るくさせた。

まるで子供がプレゼントをもらった時のような無邪気な笑顔に、息が浅くなる。

……可愛い。もう、ただただその言葉しか出てこない。