魔王子さま、ご執心!① ~捨てられ少女は、極上の男に溺愛される~

「私と……お友達に、なってくれませんか……?」



……は?

意味がわからずそんな声が出そうになったのを、なんとか飲み込んだ。

友達? 礼でか……?



「……それは礼になるのか?」



俺はなんでもやると言った。言葉通り、望むならなんだって用意するつもりだ。



「物でもなんでもいいと言っただろ?」



それなのに……形にも残らない、そんなものを欲するとは……。



「そ、そうですよね、ごめんなさい、もう一度考え直します……!」



一瞬、鈴蘭が泣きそうな顔をしたように見えた。

俺はまた……。何度言葉の選択を間違えれば気が済む。

俺に気を使わせないように、鈴蘭が無理に笑顔を作っていることに気づいた。



「そうじゃない、違う」



鈴蘭は、俺のことを知らない。