「またな」



口角を上げたフードさんは、ゆっくりと私の頭を撫でてくれた。



「は、はい……! また明日……!」



さっきまで沈んでいた心は、一瞬にして晴れた。

授業が始まるため、急いで教室に戻る。

またなって……言ってくれた……明日も来るって……。

……やったっ……。

明日もフードさんに会えると思うだけで、辛い学校生活も乗り切れる。

明日が……とても楽しみになった。