そんな私を導くみたいに、微笑んでくれているように見えるフードさん。その姿に……胸がいっぱいになった。

フードさんは私の拙い話を、相槌を打ちながらずっと聞いてくれた。







あっという間にお昼休みが終わって、予鈴が鳴る。

もう……?

こんなに早く時間が過ぎたのは初めてで、驚いてしまう。

楽しい時間が、終わってしまった……。

お別れするのが寂しくて、「さよなら」のひと言が出てこない。

次いつ会えるかもわからないから、なおさら悲しかった。



「時間だな」

「は、はい」



お弁当箱を片付けて、立ち上がる。

さよならって言わなきゃ……。



「明日も来る」



重い口を開いた私よりも先に、フードさんがそう言った。

え……!

明日も、来てくれるの……?