「ん? 現状提出物点は満点だから、お前ならわかると思うが……」

「こほんっ、こほんっ……」



突然、咳き込みだした星蘭。



「星蘭ちゃん、大丈夫?」



クラスメイトたちも心配していて、私も星蘭を見つめた。



「朝から体調が悪くて……」



そうだったの……?



「まあいい、それじゃあ双葉鈴蘭、答えなさい」



答えを口にすると、先生は満足げに微笑んだ。



「正解だ。よくできたな」



席に座って、ほっと胸をなでおろす。

だけど、みんながチラチラと私を見ている気がした。



「頭はいいのかな」

「なんか偉そうだよね」

「成績だけよくても、あそこまで性格が悪かったら終わりでしょ」



……仕方ない。