できるだけ星蘭の気を悪くさせないような言葉を探して、恐る恐る口に出した。



「ルイスさんのこと、幸せにしてあげてほし、くて……あの、すごく、優しい人だと思うから……」



それだけを、どうしても伝えたかった。

少しの間でも、私に幸せをくれたルイスさん。

だからどうか、末長い幸せがルイスさんに訪れてほしい。



「何指図してんのよ!!︎」



怒らせてしまったのか、星蘭がソファのクッションを投げてきた。



「ご、ごめんなさい……」

「あんたはあたしの言うことだけ聞いていればいいの」

「う、うん……ごめんね」



やっぱり、何も言うべきじゃなかった……。

これ以上怒らせないようにと、何度も謝罪の言葉を口にした。



「ちっ……早くリビングから出てって」