「顔がきついとは言われたことがあるし、そうなのかな、はは……」

「何笑ってんのよ、気持ち悪い」



笑っていないと情けない表情になってしまいそうで、いやだったから。



「いい? あたしとルイス様の邪魔したら……ただじゃおかないから」



そんなの、言われなくてももちろんわかってる。

ふたりの邪魔は絶対にしないし、幸せになってほしいと思っていた。

……早くルイスさんへの気持ちを断ち切らなきゃって、努力してる。



「何かしたら、お母さんに言いつけちゃうよ」



そのひと言は、私にとっては何より恐ろしい言葉だ。

何度も頷いて、星蘭に忠誠を誓う。

ただ……叶うなら、ひとつだけ伝えたい。



「あの……私がこんなこと言える立場じゃないってわかってるんだけど……」