お風呂を済ませて、浴室を出る。

あの鳥さん、無事だったかな……。

いつかまた、元気な姿で会えたらいいな……。



「あ、お姉ちゃん、まだ起きてたんだ」



洗い物をするためにリビングに行くと、星蘭が上機嫌でソファに寝転んでいた。

星蘭がこんなふうに声をかけてくれるのは珍しい。



「ふふっ、リシェス学園の生徒たちもバカよね」



スマートフォンを触りながら、ほくそ笑んでいる星蘭。



「みんなあたしの言うこと、簡単に信じるんだもん」



噂のことを言っているのかな……?

まるで憐れむように私を見た星蘭に、思わず視線を逸らした。



「まあ、あんた悪役ヅラだし……仕方ないか」



悪役ヅラ……そっか……。