「あたしは……お姉ちゃんには、幸せになってほしいと思っています。白神様ならきっと幸せにしてくれるって信じています……」
目を潤ませながら、俺を見ている星蘭。
「だけど……白神様にも、幸せになってほしい……姉と一緒になってしまったら……あなたが不幸になってしまう気がして……お伝えするか、たくさん悩んだんですが……」
「……お前は優しい人間だな」
媚を売ってくる女たちと同じ匂いがしていたが……訂正する。
鈴蘭よりも、こいつのほうが心は綺麗らしい。
「あたしなんて、全然です……」
「そんな目に遭わされた人間の幸せを願うなど、普通の人間にできることではない」
15年間いじめられていると言っていた。
そんな奴の幸せを願うなど、俺ならば無理だ。
目を潤ませながら、俺を見ている星蘭。
「だけど……白神様にも、幸せになってほしい……姉と一緒になってしまったら……あなたが不幸になってしまう気がして……お伝えするか、たくさん悩んだんですが……」
「……お前は優しい人間だな」
媚を売ってくる女たちと同じ匂いがしていたが……訂正する。
鈴蘭よりも、こいつのほうが心は綺麗らしい。
「あたしなんて、全然です……」
「そんな目に遭わされた人間の幸せを願うなど、普通の人間にできることではない」
15年間いじめられていると言っていた。
そんな奴の幸せを願うなど、俺ならば無理だ。

