とにかく……明日だな。あんな時間に裏庭にいたということは、昼食でもとっていたんだろう。

同じ時間に行けば、会える確率が高い。

さすがにブランの棟に行って堂々と探すほどバカではない。自分の身分はわきまえている。



「変装でもすればいけるだろ」

「変装……そうですね、関係者や教員を装えばまだ……」



竜牙も納得したのか、頷いている。



「ただし、絶対にバレないように。ノワールの級長が用もなくブランに行くなんて、言語道断ですから。それに、夜明は……」

「わかっている。何度も同じことを言うな」

「はぁ……まったく、本当にわかってるんですか?」



言葉を遮ってやれば、不満そうにため息をつかれた。