あるところに、それはそれは美しい少女がいました。

誰よりも聡明で優しく、心も綺麗な少女でしたが、双子の妹の陰謀により、周囲から「悪女」と呼ばれていました。

家族から嫌われ、居場所もなかった彼女でしたが、ある日そんな彼女に婚約を申し込む青年が現れました。

喜んだ彼女でしたが、その相手も妹に奪われてしまいました。

心に深い傷を負った彼女に、手を差し伸べたのは――。


「お前を不幸にするもの全て、俺が排除する」


エリートが集う学園の、頂点に立つ男。
正真正銘の――王子様でした。


「俺がお前を、誰よりも幸せにする」


悪女? いいえ、彼女はシンデレラ。


「愛してる……世界一可愛い俺の鈴蘭」


これは傷だらけのシンデレラが、最大級の愛を手に入れるお話――。