もう、キスだけじゃ足んない。



「い、意味わかんない!」


死因が私?

遥、やっぱり疲れてる?

もう寝たほうが……。


「疲れてない、疲れてない。
至って正常。めちゃくちゃ元気。
このまま寝るとかほんと逆に俺が死ぬんで、大丈夫なんで、寝ません」


「そ、そう……?」


なんか日本語おかしくなってない?

遥がそこまで言うなら、いいけど……。


「はぁ……やわらかい…」

「っ、どこさわって……っ、ひゃあ!?」


「てかさっきから思ってたんだけど、めっちゃいい匂いする……」

「ちょっ、は、る……っ」


うなじに口づけが何度も落ちてきて、今度はつつーとなにかが伝う感覚。


「んー、なんかつけてる?すっげーあまい……」


「っ、なんも、つけてな……っ」

「手、とまってるよ」


「っ〜〜、だから、だれの……っ、せい、で、」


「ん?俺。だってあんなかわいいこと言われて、なんもしないとか無理」


耳がとろけそうなほど、弾んだ甘い声に全身が震える。


っ〜、だめだ。集中しなきゃ。

早くこの課題終わらせなきゃ。


えーと、えーと。

ここに、代入して、公式使って……。


んん……あれ。

なんかうまくいかない……。

もう、遥……!


「12だな」

「答え言わないでよ……」