もう、キスだけじゃ足んない。



「熱、覚めた?」

「ん、ちょっとだけ……」


クスッと笑った声といっしょに額に落ちてくる甘い熱。

少し話してたら、頭ぼーっとするの、ちょっとだけ収まったかも……。


「良かった。じゃあしようか」


「え?」


「せっかくそんな格好してるんだし、今日だけ。
いつもかも同じじゃ、つまんないじゃん?」


耳元でいじわるな声が聞こえたと思ったら。


「ひゃあっ、はる、か……っ、」


「うん?なに?」


「この、体勢……っ」


「うん。胡桃が俺の上に乗ってるね」


ごろんと遥と私の位置が反転して。


「このやわらかいとこ、いっぱいさわれるね」

「っ……」


するりと太ももをなであげられて、またじわりと視界が歪む。


「目、閉じちゃだめだよ。
ほら。俺のほう、見て」


するりとキャミソールに入り込んだ手が、背中をなぞってびくりとする。


「っ、はるか……、」


あつ、い……。


覚めたはずの熱が、毒みたいにまたすぐに体中に駆け巡る。


「いいの、なんもしなくて」


「うう……っ」


「俺にこんなに良いようにされちゃって」


反論できない。

顔を真っ赤にするしかない私の頬をするりとなでた遥は、ふっと口角を上げて、笑った。


「俺のこと、逮捕しなくていいの?
ミニスカポリスのお姉さん」