「あすみちゃんはバニーガール、momoちゃんはメイドさん、胡桃ちゃんはポリスでいこう!」
どうやら同じポリスでもいくつも衣装があるみたい。
じゃあ私はこの撮影の間、ずっとポリス服着てなきゃいけないのか……。
「まーまー、胡桃!
せっかく自分に自信持てるようになったんだし、これも練習練習!」
「桃華はもう、慣れたの?」
「まあ、せっかくだし、楽しまなきゃもったいないかなーって!なんせあたしは杏との休みが待ってるから!」
「そうだよ、胡桃!
せっかくだし、今日は自分開放日ってことで、はっちゃけようよ!」
「いいね、いいねふたりとも〜!
そのまま撮影がんばろうね!
胡桃ちゃんも!」
「は、はい……!」
「ねえ、あの子色気やばくない?」
「あのbondの遥くんの彼女で、momoちゃんの妹さんなんだって」
「あのバニーガールの子、すっげえかわいい。
連絡先聞きに行ってもいいかな」
「相変わらずmomoちゃんのかわいさ、ずば抜けてる」
目立っている……。
それはもう目立っている……。
メイク室から撮影場所に移動したとたん。
男性スタッフさんだけじゃなくて、女性スタッフさんからも、あちこちから視線感じる……。
ううっ、はずかしい……っ。
なるべくこっち見ないで……っ。
「じゃあmomoちゃん!
まずはふたりのお手本って感じで、そこ、座ってくれる?」



