もう、キスだけじゃ足んない。



は、はずかしい……。


「ちょっ、胡桃色気やっば!」


「あすみバニーガール似合いすぎじゃない?」


「桃華、お人形さんみたい……」


それから各々着替えてメイクもしてもらった私たち。


あーちゃんは、黒のうさ耳とレースたっぷりのミニドレスに網タイツ。

桃華は、ビキニみたいに上とスカートがセパレートになったピンクのメイド服。


そして私は……。


「胡桃ちゃん!
さいっこうに色っぽい美人警官だよ!」


ほんっとに、無理……!

今すぐ脱ぎたい……!


キャップに水色のシャツ、紺のネクタイ、同じ色のタイトスカート、黒のパンプス。


なにがはずかしいって、腰に手錠がついてるところと、短すぎるタイトスカート。

それに、なぜか1番上までとまらないシャツのボタン。

胸元がガバッと開いてる。


もう今ぜったい顔赤くなってる自信しかない……。


「濃いメイクも相まって、もう最高っ!!」


南津海さん、さっきから最高、しか言ってない……。



「そのスカートを下に下げようとする仕草もいいね!」


なにがですか……。

だって、短すぎだよこれ……。


「あすみ網タイツって!やっば!
それで不知火くん誘惑したら?」


「不知火くんはこういうのタイプじゃないの!
桃華こそ、それで杏くん押し倒したら?」


「できるかっ!」


ふたり、楽しそうだなぁ……。


『あたしたち、これ着るの?
アニメのキャラとかのほうがよかった……』


『なにこの男のロマン詰め込みました感のある服たち……』


最初はそう言って引いてたよね?