だって、冗談にしては適当すぎない? 私、潰れちゃうよ。 「冷たいねぇ。昔はしようとしてくれたのに」 「……?」 「え、憶えてねぇの?」 信じらんねぇ、とでも言うかのように瞬が頭を抱えた。 ……本当に憶えてない。 逆はたくさんあったけど、私が瞬をおんぶしようとしたことなんてあったっけ? 「えーっと……いつの話?」 「憶えてないならいいよ」 苦笑を浮かべながら瞬は自分の席に戻っていった。 そう言われると、気になる……!