泉洋介。弁護士の仕事は夜が遅い。そろそろ仕事は終わってるはず。

久々に携帯に電話する。アイツと会わなくなってもう4〜5年くらいか?

小春の件についてはいままて剣持を通して依頼していた為、自分から連絡するのは初めてだ。

「もしもし。」

「俺だけど。」

「久しぶりだな。そろそろかかってくる頃かと思ってたよ。」
フッと笑って泉は言う。
「今、飲んでるんだけど久しぶりにどう?」

「いや、仕事の依頼だ。明日なんだけど。」

「また、急な話だなぁ?
そうだな。来るんだったら考えてやらなくも無い。」

はぁ。やっぱり一筋縄ではいかないな。
「分かった。どこに居る?」