クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜

後、4時間頑張れば修哉さんに会える。
剣持さんの話しを聞いたせいが、なんだか無性に会いたくなった。

このまま何事も無く1日が終わって欲しいと祈る。

6時まで後1時間で、片山君がバイトに入ってきた。
「小春さんお疲れ様です。
今日から6時上がりですか?
店長から電話もらっていろいろ聞かれたんですけど、やっぱり昨日来た不審者がストーカーだったんですね。」
片山はコソコソと話してきた。

「俺、先輩に頼まれて、実は怪しい男来たら連絡する事になってたので、昨日小春さん居なくて本当良かったっすね。」

「ありがとう。片山君、いろいろ協力してくれてたんだね。」

「そりゃ。先輩の頼みなんで、張り切っちゃいますよー。今日も、何かあったら小春さん守れって指示来てます。」
と敬礼してみせた。
修哉から頼まれてなんだか楽しそうに話す。

「ごめんね。みんなに心配かけちゃって、でも心強いよ。ありがとう。」

「店長もモニターでチェックしてるみたいなんで、心配ないですよ。
でも小春さんバイト辞めちゃうと寂しくなるなぁ」

「みんなに迷惑かけちゃうし、ほとぼりが冷めるまでちょっとお休みするだけだよ」

「お願いしますね。戻って来て下さい。先輩に会えなくなっちゃうのも寂しいんで」