クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜

小春の部屋を出て、歩いて近くのコンビニに向かいながら修哉は思う。

小春の部屋はちょっとヤバいな。
あの空間で2人っきりでいて理性を保てるのか俺。

手に届く距離に小春が居て、部屋の随所に、小春らしさが見え隠れする。
部屋に入った瞬間居心地の良さを感じ、正直ヤバイと思った。

小春に触れたくてたまらない自分と、
男に傷ついた小春を暖かく見守りたい自分との間で葛藤した。

俺が送りオオカミになってどうする。
自分を叱咤する。

もう2度と、他の男に小春を傷つけさせるものか、指一本触れさせてたまるかと決意する。

修哉は頭が冷静をとり戻すまで、夜風にあたりながらゆっくり帰って行った。