小春に会ってから5日が過ぎた…。

スマホの画面を睨む毎日。

期限は1週間だと小春に告げた。

1週間過ぎても音沙汰なければ、
仕事先に行くからな。
覚悟しろ。

毎日、そんな事を思いながら弁当屋の前を睨んで帰る。

はぁ。なんて心が狭い男なんだ。

つくづく自分が嫌になる。
小春に対しては、小春限定だ。
唯一嫌われたくない相手に、嫌われそうだ…。

「あれぇ。
どうしたんですか。修哉さん。
またスマホ見てましたよ。

何かあったんですか?スマホを片時も離さないなんて、そんな人じゃなかったでしょ。」
剣持が目敏く突っ込んでくる。
あーーうざい。コイツ本当嫌い。

本当うざいんだよ。
その、好奇心丸見えな感じが。

なんだよ。俺がスマホ見ちゃいけないのか⁉︎

修哉は心の中で悪態をつき。
睨み返す。

俺だって嫌だよ。こんな女々しい自分。

だけど、小春に対してはどうしようも無いんだよ。体裁なんて考える余裕すらないくらいダメだ。

「今週、1曲作っただろ。
それに前の曲のアレンジ2曲も譜面書いたし。
かなりの効率アップだ。」