クールな歌手の揺るぎない思い〜この歌が君に届きますように〜

「ありがとう。小春ちゃんは優しいなぁ。
ちょっとは見習って下さいよ。」

「社長さんにもご迷惑をお掛けしたみたいで、お会いして直接お礼をしたいとお伝えして下さい。」

「気にしなくていい。あの人は暇だから大丈夫だ。」
修哉さんがそう言う。

「社長は小春ちゃんに会いたがってましたよ。修哉が会わせたがらないだけです。」

「私も会ってみたいです。」

「伝えておきます。」

修哉さんがはぁーとため息をつく
何が嫌なんだろうと首を傾げながら聞く。
「どうしてそんなに嫌なんですか?」

「…あの人の女好き毒牙を浴びさせたくないんだよ。」
本当に嫌そうな顔で言う。