「はは、それはなんだろうな?なんかよく分かんねぇけど同じ匂いがすんのは嬉しいな」



爽やかに笑顔で彼はそう言ってのける。



天然って恐ろしい。



「うん、本当嬉しいな」



優しい声を響かせながら彼の顔が私の顔に近付く。



「…… 委員長いいか?」



彼が何をしようとしてるかは流石に恋愛偏差値の低い私でも分かるが、



ゆっくりと頷き同意の意を示す。



同意した瞬間、私の頬に彼の手が慎重に添えられる。



そして、彼の体温と甘い白檀の香りを感じつつ私は彼に身を委ねた。














―― こうして今日も私はあなたの香りに染められていく。







それが嬉しくて恥ずかしくて堪らない。






なんて口が裂けても言えないけれど。