✕ ✕ ✕ 「んで、今日も後輩君はまた振られたわけだ」 「振ってはないんだよなぁ」 「いやぁ、もう本当面白過ぎないあんたもその後輩君も」 友人は笑いながら向かいの机でジュースを吸い上げる。 「他人事だと思って」 私は上目遣いで友人を睨み 「いや、だって他人事だし」 「…… だろうけどさー」 溜め息をつき机に突っ伏す。 「あんたらすっごいわ。後輩君の熱烈アピールもそれに付き合うあんたも」 「出会った当初からすごかったもんね。後輩君」