それから。
私は入院生活の記録を残すようになった。
日記という形で私の存在を残す。
今日は冬弥くんが来てくれた、とか。
今度は美波ちゃんも一緒に来てくれた、とか。
先生が私にくれた言葉とか。
心が温まった瞬間とか。
少しでもなにかを感じたその瞬間を書き残す。
日記を書いてどうしたいとかじゃないけれど。
いつしか、その日記を先生に見せることが日課になっていた。
先生は毎日病室に顔を出してくれ、時間を割いてまで私の日記を読んでくれた。
先生はいつも午前10時ごろ会いに来てくれる。
今日も。
「綾瀬さん。いかがですか?」
「毎日同じ繰り返しだから、あまり印象的なことはないけど……」
「入院生活って暇ですよね」
そう言って苦笑する先生。
つられて私も苦笑する。
確かに暇。
だけど、先生と話すこの時間は嫌いじゃない。
私は入院生活の記録を残すようになった。
日記という形で私の存在を残す。
今日は冬弥くんが来てくれた、とか。
今度は美波ちゃんも一緒に来てくれた、とか。
先生が私にくれた言葉とか。
心が温まった瞬間とか。
少しでもなにかを感じたその瞬間を書き残す。
日記を書いてどうしたいとかじゃないけれど。
いつしか、その日記を先生に見せることが日課になっていた。
先生は毎日病室に顔を出してくれ、時間を割いてまで私の日記を読んでくれた。
先生はいつも午前10時ごろ会いに来てくれる。
今日も。
「綾瀬さん。いかがですか?」
「毎日同じ繰り返しだから、あまり印象的なことはないけど……」
「入院生活って暇ですよね」
そう言って苦笑する先生。
つられて私も苦笑する。
確かに暇。
だけど、先生と話すこの時間は嫌いじゃない。



