幼なじみじゃ、いられない。


何かしようとか思ってない……って、何それ。

散々人の心を掻き乱すようなことをしておいて、今さらそんなの信じられない。

でも、そんな風に言われたら噂の真相を確かめることなんて、とてもじゃないけど出来なくなる。


大地くんが椎名さんと別れた……っていう、噂。


『他の女、ひなのために全部切ればいい?』


昨日あんなことを言われたから、もしかして……なんて、ほんの少し考えてしまっていたけど。


「……何か聞いたりした?」

「えっ!?」

「うちのばーちゃん、変なこと言ったりしてなかった?」


気怠げに続けられた大地くんの言葉に、「あ、あぁ」と、慌てて相槌を打つ。


なんだ、そっちか。

ちょうど考えていたことが考えていたことだけに、ドキッとしてしまった。


「変なことなんて言われたりしてないよ。普通にお話させてもらってただけで……」


と、言っている途中でふと思い出す。


大地くんの雰囲気が昔と変わったのは、まるでの両親のせいだというような、おばあちゃんの言葉。

そして、大地くんの家の中で感じた違和感。