幼なじみじゃ、いられない。

 

……ど、どうしよう。


何も悪いことはしていない。

だけど、大地くんの帰宅に動揺せずにはいられない。


ドクドクと鼓動は早くなるばかりで、とても居心地が悪くて、


「あの、あたしそろそろっ……」


帰ろうと立ちあがろうとすると、


「いちごってこれでいいの?」


言いながらキッチンから出てきたのは、大地くん。

その手には、小箱に詰められたいちご。


「うん、それそれ。何か袋にそのまま入れてあげて」


おばあちゃんの言葉に特に返事はせずに、だけど棚から幾つか紙袋を取り出して、従う大地くん。

箱がすっぽり入る紙袋にそれを入れると、


「ほら」


大地くんはあたしの目の前のテーブルに、それを差し出すように置いた。