「もし、熱を出したあの日以前の事で何か新しい事を思い出されたりした場合は…ここの数字を110の順番で押して、下にある緑のボタンを押して下さい。…成功するか分かりませんが、0114番様は今よりもきっと幸せになれるはずです」
(…へ?)
意味が分からず、私は首を傾げた。
「…何言ってるの?何で外部と連絡しないといけないの?今よりも幸せになれるって…、私は、1人前の下僕になる為に此処で生活出来てるだけで幸せだよ」
私は、生まれてこの方此処の世界しか知らない。
外の世界なんて、カーテンの隙間から差し込む太陽の光とバスのアナウンスしか知らないし、ついこの間“紫苑”という美しい花の存在を知ったばかりだ。
そんな外部と連絡を取るなんて、ただ警戒を強めなければいけないだけではないか。
それを伝えると、0823番は真っ青な顔をして、
「申し訳ございません、出過ぎた真似を…!今のは全てお忘れ下さい、私が間違っていました!」
と、土下座をしそうな勢いで猛省し始めた。
「いや、そういう事じゃなくて!…分かった0823番、私のお茶漬け食べる?そんなうさぎの餌みたいなサラダじゃお腹すいちゃうって!ほら、口開けて!あーん」
焦った私は、何とか彼女を笑わせようとお茶漬けをその口に近づけ。
(…へ?)
意味が分からず、私は首を傾げた。
「…何言ってるの?何で外部と連絡しないといけないの?今よりも幸せになれるって…、私は、1人前の下僕になる為に此処で生活出来てるだけで幸せだよ」
私は、生まれてこの方此処の世界しか知らない。
外の世界なんて、カーテンの隙間から差し込む太陽の光とバスのアナウンスしか知らないし、ついこの間“紫苑”という美しい花の存在を知ったばかりだ。
そんな外部と連絡を取るなんて、ただ警戒を強めなければいけないだけではないか。
それを伝えると、0823番は真っ青な顔をして、
「申し訳ございません、出過ぎた真似を…!今のは全てお忘れ下さい、私が間違っていました!」
と、土下座をしそうな勢いで猛省し始めた。
「いや、そういう事じゃなくて!…分かった0823番、私のお茶漬け食べる?そんなうさぎの餌みたいなサラダじゃお腹すいちゃうって!ほら、口開けて!あーん」
焦った私は、何とか彼女を笑わせようとお茶漬けをその口に近づけ。



