「警察の方が捜索してくれるって言ってたけど、それより何より記入が大変で…。紫苑の両親の名前書けないし、代理人として僕の名前書いたけど関係性聞かれて困るし…。紫苑の生い立ちが複雑過ぎて、説明するのも時間かかったし……」
もう金輪際捜索願いなんて出さないんだから…、と呟く彼は、寝不足なのも相まって本当に疲労が溜まっているようだった。
「俺もう少ししたらバイト行くけど、今日は裏で休んどけば?レジ打ちは銀子ちゃんに任せておくし、接客は笑美に任せれば何とかなるでしょ」
俺の提案に、
「ごめん、今日はそうするわ…。めっちゃ疲れた…」
「あ"ぁん?今なんて言ったテメェぶち殺すぞおいコラ」
疲労困憊の様子のリーダーと、自分の事を棚に上げてパソコンと仲良くしていた銀子ちゃんの世にも恐ろしい声が重なる。
(うわっ、絶対銀子ちゃん朝のパンのやつ根に持ってる…、)
「ねえ銀子ちゃん、もしレジ打ち頑張ってくれたらワッフルあげる!期間限定りんご味の!夜食に食べたら絶対美味しいよ、だからお願い、今日だけ…!」
彼がパパの手料理に売っているワッフルが好きな事を知っている俺は、“期間限定”という最強な四文字を使って頼み込む。
もう金輪際捜索願いなんて出さないんだから…、と呟く彼は、寝不足なのも相まって本当に疲労が溜まっているようだった。
「俺もう少ししたらバイト行くけど、今日は裏で休んどけば?レジ打ちは銀子ちゃんに任せておくし、接客は笑美に任せれば何とかなるでしょ」
俺の提案に、
「ごめん、今日はそうするわ…。めっちゃ疲れた…」
「あ"ぁん?今なんて言ったテメェぶち殺すぞおいコラ」
疲労困憊の様子のリーダーと、自分の事を棚に上げてパソコンと仲良くしていた銀子ちゃんの世にも恐ろしい声が重なる。
(うわっ、絶対銀子ちゃん朝のパンのやつ根に持ってる…、)
「ねえ銀子ちゃん、もしレジ打ち頑張ってくれたらワッフルあげる!期間限定りんご味の!夜食に食べたら絶対美味しいよ、だからお願い、今日だけ…!」
彼がパパの手料理に売っているワッフルが好きな事を知っている俺は、“期間限定”という最強な四文字を使って頼み込む。



