けれど。
「凄く楽しそうですね。…ところで、私はいつ0823番の所に帰れるんですか?」
笑みをたたえている彼女の言葉は、俺達の高揚した気分を瞬時にどん底に突き落とす事となった。
「……紫苑、さっきのがどういう事か教えて欲しいんだけど、大丈夫かな?」
あれから数分後、紫苑ちゃんの言葉により身体中に鳥肌と寒気を発症させたせいで食欲を無くした俺達は、うどんをテーブルの端に置いて彼女の話を聞く体勢を作った。
湊が今まで見た事がない程優しく問い掛け、1人うどんを啜る彼女は笑顔を崩さず答える。
「私、生まれた時から大叔母さんと一緒に住んでるんです。私の事を育ててくれたのは下僕の0823番で、私も将来は彼女みたいな立派な下僕になるはずなんです」
(ん?)
ちょっと何を言っているか理解が出来ない。
斜め前に座る琥珀をちらりと見ると、これでもかという程眉間に皺を寄せていた。
「…なんですけど、大叔母さんが飴を2つから3つに増やしてしまって。3つだと駄目って0823番が言ってたので、3つ目の飴をトイレに流して捨ててたんですけど」
待て、何故ここで飴の話になるんだ。
「それがいつ大叔母さんにばれるか分からなくて、でも私は下僕になりたいから…。どうしたらいいか知りたくて唯一覚えていた番号に電話したら大也っていう方が出てくれて、それで…」
「凄く楽しそうですね。…ところで、私はいつ0823番の所に帰れるんですか?」
笑みをたたえている彼女の言葉は、俺達の高揚した気分を瞬時にどん底に突き落とす事となった。
「……紫苑、さっきのがどういう事か教えて欲しいんだけど、大丈夫かな?」
あれから数分後、紫苑ちゃんの言葉により身体中に鳥肌と寒気を発症させたせいで食欲を無くした俺達は、うどんをテーブルの端に置いて彼女の話を聞く体勢を作った。
湊が今まで見た事がない程優しく問い掛け、1人うどんを啜る彼女は笑顔を崩さず答える。
「私、生まれた時から大叔母さんと一緒に住んでるんです。私の事を育ててくれたのは下僕の0823番で、私も将来は彼女みたいな立派な下僕になるはずなんです」
(ん?)
ちょっと何を言っているか理解が出来ない。
斜め前に座る琥珀をちらりと見ると、これでもかという程眉間に皺を寄せていた。
「…なんですけど、大叔母さんが飴を2つから3つに増やしてしまって。3つだと駄目って0823番が言ってたので、3つ目の飴をトイレに流して捨ててたんですけど」
待て、何故ここで飴の話になるんだ。
「それがいつ大叔母さんにばれるか分からなくて、でも私は下僕になりたいから…。どうしたらいいか知りたくて唯一覚えていた番号に電話したら大也っていう方が出てくれて、それで…」



